神戸市立青少年科学館は、1981年、ポートアイランドで開催されました神戸ポートアイランド博覧会、ポートピア '81 の「神戸館」と「神戸プラネタリウムシアター」を終了後増改築し、1984年に開館しました。本館と新館の面積を合わせますと12,000 m2という日本でも有数の大型科学館です。
開館から40年を越え、展示内容の更新が課題となるなか、2012年「神戸市立青少年科学館魅力向上検討会」が立ち上がり、神戸市立青少年科学館の魅力向上と展示内容の更新について検討が始まりました。
その中で、基本理念として「ふれる・つくる・つながる」が取り上げられました。ただ単に展示物を見るのではなく、ふれる、科学を体験することにより、子どもから大人まで、科学がすとんとお腹の中に落ちてく、そして、そこから新しい不思議を発見し、探求を通して、創造性をはぐくむ、そんな科学館をめざしています。
加えて、人が人と対話を通してつながることによってより深い理解に導かれる。来館者同士、来館者と科学館スタッフ・研究者、親と子ども様々な人が科学を通じて交流し、主体的に活動できる場を創造することにより市民の科学リテラシーの向上、科学を通して未来を創造する子供たちの育成を願い、サイエンスコミュニケータなどスタッフの充実が図られています。
今回は、第1展示室「物理|化学」と第6展示室「サイエンスパーク」の展示リニューアルが完成し、リニューアルオープン記念式典が開催されました。
第1展示室の中心はシンボル展示の「スパークポッド」、ガリレオは物体の運動に注目し実証科学を生み出しました。スパークポッドは、巨大な回転実験装置、この中で「コリオリの力」や「遠心力」を体験し、現代科学の基礎となったモノの運動、運動のメカニズム、そして、そのもととなるエネルギーについて理解を深めてゆきます。
第6展示室「サイエンスパーク」は、いろいろな体験ができる科学の広場、他の展示室で見て体験してきた科学について、サイエンスパークでの体験を通して楽しみながら振り返り、科学を自分のものにして帰るための場です。見通しのいいr明るい空間、サイエンスショーやスタッフとの交流の場としての充実を図っています。
神戸市立青少年科学館のリニューアルは、今回にとどまらず、今後も続いて行きます。魅力向上の基本理念を実現することを心にとどめてこれからも一層の発展に協力して行きたいと考えています。