教育活動

コンピュータは人類最大の発明と言われています。コンピュータとデジタル通信が融合したインターネットの出現に社会は大きく変化しています。

2012年ごろに登場したスマートフォン(スマホ)は、電話( Phone )の使いやすさとコンピュータの賢さ( smart )を兼ね備えた機器として、子どもから年寄りまで国民の多くが持つまでに至っています。

今や、パソコンやスマホ、タブレット端末、インターネットなしに生活を語ることはできません。また、近い将来実現すると考えられているデータ駆動型社会においては、すべての機器がネットに接続することが予想されています。そのため、コンピュータ教育や情報教育、データ処理教育が今まで以上に重要になってきています。

そのような中、担当する授業では、賢くコンピュータやその他の情報機器を道具として使うため、正しいコンピュータ利用能力の育成やそれらを使った創造的な活動に実践的な学びを通して利用することを目標に学習を進めています。

日々複雑になる情報機器を納得して利用するためには、コンピュータの本質を知ることが大切です。そこで、基礎教育においては OS の基本操作、情報機器のカスタマイズ、仕事で重要となるタイピング操作、新しいコミュニケーションツールとしての電子メールやウェブの利用を学修しています。

また、日々インターネットで問題となっている情報セキュリティーや情報倫理について現状を知るともに、情報社会にふさわしい市民として、人を思いやり、人を大切にするコミュニケーションやマナーを実践できるよう、情報機器を通した社会とのつながりについて学びを深めています。

コンピュータは単なる文書やデータを処理する機械ではありません。コンピュータは、心臓部であるプログラムを理解し、プログラミングを通してさまざまな課題を解決してくれる魔法の機械です。そのため、コンピュータ教育においてはプログラミングを避けて通ることはできません。コンピュータの心臓部であるプログラムについて Python を使って理解を深めるとともに、いろいろな活動に利用できるように取り組んでいます。

データ駆動型の社会においては、データの意味を理解し、適切な処理を通して新しい価値を創造することが望まれます。そのため、Pythonを利用して、データ処理や利用方法を実践的な教育を通して学びを深めています。

私たちは、日々、生活の場面、場面でどのように行動するか意思決定を行っています。コンピュータは、私たちが処理するには膨大すぎて対応できないデータを瞬時にして処理してくれます。私たちが間違いのない意思決定を行うためには、できるだけ異なる種類の多くのデータを処理し、その結果を参考にすることが必要です。

担当する授業では、課題を設定し、パソコンを道具として、考え、創造する能力が身につくように工夫をしています。その中には、スプレッドシートを利用したデータ処理やウェブ技術、データサイエンスの視点から R や Python を使用したデータ処理、統計処理を通して現代社会を見つめることを行っています。

学習は、多くの研究者が指摘している「学習者が自らのペースで学習することが最も学習効果が高い」という成果を踏まえ、オンライン学習マネージメントシステム Moodle を積極的に利用し、ブレンド学習形式を中心に実施しています。

Moodle を利用することによって学習者は、いつでも、どこからでも学習教材にアクセスすることができます。学習者は、好きな時にテキストを読み、練習問題をダウンロードし、宿題をアップロードします。学校という制限された空間を離れて、自律的に学習することができる能力は、コロナ後の社会では必須の条件です。今必要とされている能力を身につけるという意味においてもオンライン学習は重要な役割を果たしています。

担当科目