2023年2月12日(日)神戸女子大学ポートアイランドキャンパスで開催されました情報教育研究会(IEC)でお話をさせていただきました。この研究会は、情報活用能力・情報リテラシー・情報活用の基盤能力の育成についてさまざまな知見から議論を行うとともにさまざまな提言を行うことを目的とされています。
私はこの研究会の会員ではないのですが、長年神戸女子短期大学・神戸女子大学でコンピュータ教育にあたってきたことから、これまでの経験をという呼びかけをいただき話をすることになりました。
研究会では、「どうして私が情報教育」をテーマに、1988年神戸女子短期大学に職を得、学内LANの整備やインターネットへの接続、阪神淡路大震災や「兵庫インターネットの集い」そして、これまで取り組んできた情報教育について概要をお話させていただきました。
また、短期大学でのコンピュータ教育を通して、考えてきたIT技術が教育に果たす役割、教育すべき内容の精選、そして、今後についても述べさせていただきました。
今、大学の初年次情報教育は「情報Ⅰ」が大学入試共通テストの科目として実施されることから、今後大きく変化すると期待されています。
しかし、私たちが過去に経験した「情報の2006年問題」は予想を裏切りました。2006年問題を分析したデータは、最近の「情報Ⅰ」に対する期待に疑問符を追加するものです。
20年、30年前の話に、メンバーのみなさんは一時、過去にワープされとても新鮮に過去を振り返っておられました。1時半に始まった研究会ですが、あっという間に予定の時間をオーバーしてしまいました。楽しい時間をいただきました研究会の皆様に感謝申し上げます。