プロフィール

学術博士、神戸大学、1983年
神戸女子大学心理学部特任教授
〒650-0046
神戸市中央区港島中町4-7-2
電話:078(303)4732 FAX.078(303)4703
電子メール:asakimor@kobe-wu.ac.jp

研究教育

専門は物理学、山形大学理学部物理学科を卒業後神戸大学大学院理学研究科物理学専攻、神戸大学自然科学研究科物質科学専攻において宇宙線空気シャワーの観測実験に従事してきました。神戸大学では、神戸大学空気シャワー観測装置の建設に参加するとともに、観測データから、空気シャワーの入射方向や中心の位置、シャワーサイズ、空気シャワーの横広がり構造など解析するデータ解析コンピュータプロクラムを開発しました。

そして、この装置を使用し空気シャワー電子成分について、シャワー粒子が観測装置内で起こす遷移効果やシャワーの横分布から空気シャワーの発達が入射宇宙線のエネルギーとともにどのように変化しているか研究を行いました。研究では主として、空気シャワーサイズスペクトルを通して1次宇宙線のエネルギースペクトルを調べるとともに、空気シャワーの構造変化から元素組成変化について考察しました。

その後、日本、米国、ポーランドの宇宙線研究者による国際共同研究 JACEE(Japanese American Cooperative Emulsion Experiment)に参加し、NASA マーシャル・フライト・センターにおいて、計算機シミュレーションに従事しました。JACEE共同実験では、原子核乾板を用いた宇宙線直接観測において最高エネルギーを達成するとともに、1次宇宙線の陽子、ヘリウム、ヘリウムより重い原子成分のエネルギースペクトルを求めることができました。

行吉学園には、1988年、神戸市中央区にありました神戸女子短期大学に講師として着任しました。着任当時は、NECのパソコンが普及し始めたころでもあり、PC9800を使用しBASIC を使ったプログラミング教育やワープロソフトによる文書処理を中心にパソコン基礎教育に従事しました。また、同時に初等教育科の理科教育を担当しました。

2000年以降は効果的に授業を進めるためにICTを積極的な導入に力を注ぎました。ウェブを利用したオンライン教材、課題提出のための Learning Management System ( LMS )の開発を行い。その経験をもとに世界標準となっているLMS、Moodleを授業に導入しました。これらを使った自学自習システムの構築、ブレンディング教育の実践を通して、コロナ以前に遠隔教育学習環境導入による成果を得ていました。遠隔学習教材の開発・整備は、持続的な社会を構築するために必要な教育格差の解消、SDGs の一役を担うものであると信じて継続しています。

2023年からは、神戸女子大学心理学部心理学科の特任教授として、情報基礎教育ならびにPythonを使ったプログラミング教育、学生のデータ分析力の向上に向けた取り組みを行っています。

研究者情報(行吉学園)

研究分野



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