1993 年の第23回宇宙線国際会議(カルガリ)で発表された結果を示します。
この結果は、JACEE 1-8 までの気球フライトで得られた結果そ総合したものです。
JACEE 7 と 8 は南半球で行われた大陸間長時間気球フライトによるものです。
宇宙線陽子成分についてはエネルギー 5x1012 - 5x1014 eV、
ヘリウムについては 2x1012 - 2x1014 eV/amu、ヘリウム以上の
重粒子成分については5X1011 - 3x1013 eV/amu までのエネルギー・ス
ペクトルが求められています。
これらの結果は、宇宙線直接測定としては世界最高のエネルギーを誇っています。 この結果より、陽子のスペクトルは他の成分よりスペクトルのインデックスは 大きく、ヘリウム、ヘリウムより重い粒子の順にインデックスの大きさは小さく なります。ヘリウム以上の重粒子成分は 5x1012 eV/amu 以上で増大の傾向が 見られます。